
技術情報
21世紀の水環境に対応したSK10
SK10はゴム材の革命です
〈検証結果〉
SK10は塩素・オゾン等の耐劣化性、繰り返し変位、
圧力変動等の耐久性に優れ、 環境にも優しいゴム材です。

上水ラインのゴム劣化によるカーボン流失事例
暴露試験


塩素に強い
塩素による影響検証資料
1日後 塩素濃度3000ppm 温度80℃ 15日後 塩素濃度3000ppm 室温23℃
試験前 | 1日後 | 15日後 | 結果 | |
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SK10 |
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表面劣化は殆ど 生じていない |
CR |
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表面亀裂が生じ、 内部浸透、 後に硬化・劣化に至る |
EPDM |
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CRに比べ、塩素の浸透性が高い |
オゾンに強い
オゾン水浸漬試験
溶存オゾン濃度:6~8mg/ℓ
溶存温度:20±2℃
酸素流量:300mℓ/min
外観観察:デジタルHDマイクロスコープVH-7000
を用いて5倍、40倍にて観察する。

(×5倍)
従来のゴムに比べるとオゾンによる影響は少ない製品です。 オゾン滅菌直後や洗浄等、オゾン濃度が高い場合は、フッ素樹脂フレキシブル継手をお薦めします。
結果 | ||
---|---|---|
SK10 | ◎ | ※亀裂の発生は認められず 表面変化はEPDMに類似しているが、状況は粘着、 白化が認められるが異物の析出は認められない。 |
CR | ○ | ※亀裂の発生は認められず 表面劣化が最もはやく、 カーボンブラックの析出が認められる |
EPDM | ○ | ※亀裂の発生は認められず CRに比べ表面の変化は遅いが後に、 カーボンブラックの析出が認められる。 |
屈曲疲労に強い
物性比較 財団法人 科学物質評価研究機構にて実施
常態
試料名 | SK10 | CR | EPDM |
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硬さ(Hs-JIS A) | 60 | 62 | 62 |
引張強さ(MPa) | 23.8 | 16.0 | 24.0 |
伸び(%) | 700 | 480 | 700 |
引裂強さ(KN) | 43 | 38 | 45 |
老化試験(ギヤ一式、100±1℃×96時間)
試料名 | SK10 | CR | EPDM |
---|---|---|---|
硬さ変化(Hs) | +7 | +12 | +5 |
引張強さ変化率(%) | +9 | -4.6 | -7.1 |
伸び変化率(%) | -16 | -21.4 | -22.4 |
試験方法/JIS K 630-1995『加硫ゴム物理試験方法』
備 考 /室温23℃・試験機要領:ロードセル式 500N
考 察 /老化試験においてCR、EPDMと相反して引張強さがUPしています。
このことから屈曲疲労、繰返し疲労に対し、優れていることが検証されました。
また、製品化された製品の繰返圧力変動性能は2倍以上に向上しました。