
技術情報
施工上の留意点
支持部材の納まり
Hシステムを採用するに際しては、支持部材の納まりを考慮してスラブ下面から配管芯までの距離:h
以上を確保してください。
この距離:hが確保できない場合は、施工方法が異なります。

免震量800mm時は別途ご相談ください。
数字 | 説明 |
---|---|
① | 1300mm以上 |
<h:1300mm以上確保できない場合の施工方法>

上記施工の有効h距離
材質 | 免震量(mm) | h(mm) |
---|---|---|
ゴム | 300~600 | 700 |
700 | 1000 | |
メタル・フッ素樹脂製 | 300~500 | 700 |
600 | 800 | |
700 | 1100 |
支持部材のアンカーボルトの引抜強度
アンカーボルトの選定は当社で検討いたします。
下記にアンカーボルトの引抜強度の計算方法を記します。
コントロールサスペンション内蔵のコイルばね仕様
型式 | 標準吊り荷重 (Kgf) |
許容撓み量:δ (mm) |
ばね定数 (kgf/mm) |
---|---|---|---|
TZM-25(S) | 25 | 300 | 0.5 |
TZM-100(S) | 100 | 300 | 2.0 |
アンカーボルトの引抜強度の計算

-
X:配管水平移動量(免震量)
L1:配管吊込み距離
L2:水平移動したときの配管つり込み距離
L3:コントロールサスペンションの作動吸収量
-
X=( )mm(設計免震量)
L1:各Hシステムのセット図を参照
L2=√X2+L12
L3=L2-L1
静荷重時のコントロールサスペンションの撓み量
δ=w/k
地震時のコントロールサスペンションの合計撓み量
δ`=w/k+L3
K:コントロールサスペンションのバネ定数
w:エルボ管・免震継手の重量
ここにδ`<300mmならばOK
-
●アンカーボルト1本あたりに働く引張り力
R=δ` × K/n・・・(kgf)
δ`:地震時のコントロールサスペンションの撓み量
K:コントロールサスペンションのばね定数
n:アンカーボルト本数(通常n=2)
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●アンカーボルトの選定
上記R値を満足するアンカーボルトまたはインサートをご使用ください。
尚、アンカーボルトの選定については建築設備耐震設計・施工指針((財)日本建築センター編)をご参照ください。